岩根小ニュース

2023年6月の記事一覧

【岩根小】教職員も学び合い ~校内研究~

6月30日 それぞれの学校では、教育の質を高めるため「校内研究」を行っています。各校の実態によって研究テーマは異なります。本校の研究テーマは以下のものです。

「互いのよさを認め合える児童の育成 ~道徳科と学級会の充実を通して~

 最終的には、「自分にもよいところがある(自己肯定感)」「自分は学級・学校の役に立っている(自己有用間)」という思いを、子どもたちの内面に育てていくことを目的としています。

 そのためには、子ども同士が「学び合う」授業づくりは欠かせません。道徳科と学級会に焦点化を図っていますが、「学び合い」はすべての学習で取り入れられるものですが、指導の効果を高めるためには、教職員一人一人が「学び合い」そのものを理解する必要があります。

 そこで、本日、「学び合い」「共同学習」の先駆者である 阿部 隆幸 教授を上越教育大学教職大学院よりお招きし、「今の時代の授業のつくり方、すすめ方」のテーマのもとご講義をいただきました。

 阿部先生の講義は、私たち教職員も実際に「学び合い」を体験していくスタイルです。教職員自身が「学び合い」のよさを実感することなしには、子どもたちに還元していくことはできません。

 教員が黒板の前から一斉に指導をするというスタイルは、かねてよりオーソドックスな指導法として行われてきました。この手法は、効率的に知識を定着させるには効果的なのですが、その反面、どうしても学びが受け身になりやすいという課題もあります。

 これからの未来を生きる子どもたちには、「自らの考えを表出(アウトプット)し合いながら、対話によって共によりよい考えを生み出していく力」を育てていく必要もあります。そうなると、ペアやグループで話し合う時間を確保したり、自由に動き回って自らの考えを伝える場をつくったりすることが重要になります。

 今回、阿部先生からは、「協同学習」の理念や具体的な指導法を学ぶことができました。今回の研修の成果は、日々の授業で子どもたちに還元していきます。

 「教師が教える」から「子どもが学ぶ」と主語を変えながら、今の時代に合った授業をつくることを目指していきます。

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【岩根小】係活動スタート(3年)

6月28日 係活動は決まったものの、誰がどの係活動に入るかで立ち往生してしまった3年生。

 「生き物係」は希望者がいなくて存続の危機。なくすことも検討されましたが、3人の子が他の係から移動しました。「移動してくれてありがとう」で終わるのは大人の発想。先生は、

「移動してくれたのはうれしいけれど、本当に納得して活動できる?」

と確認しました。すると、

「大丈夫です。『生き物係』もやりたかったので。」

との答え。先生は、学級みんなに問います。

「3人の友達は、いつも『ゆずり屋さん』になるの?」

 すると、子どもから、

「いや、今度、係活動を決める時は、その人達に先に選んでもらえばいい。」

「今度は他の人が譲ったほうがいい。」

との意見が生まれました。

 学級会の話合い活動に明確な正答はありません。大切なことは、たとえ100%の満足ではなくても、そこに学級みんなの納得があるか、みんなが納得できるように対話が行われたかということ。「なすことによって学ぶ」子どもたちでした。

 めでたく決まった係活動。時にはトラブルもあるでしょう。でも、それを乗り越えていくのも子どもたち。自らの手で学校生活を豊かにしていく力を育てていきます。

 

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【岩根小】年長さんと楽しい時間(2年)

6月27日 今日の業間の休み時間は、2年生と岩根幼稚園の年長さんが楽しく遊ぶ時間でした。これを異校種交流と言います。異校種交流は、所属が異なる子どもたちが互いに関わり合えるよう、意図的に設定したものです。小学生には、小さい子を思いやる気持ちを育て、幼稚園生には、年上の友達を慕う気持ちを育むことを狙いとしています。

 最初は、気恥ずかしそうにしていた2年生でしたが、だんだん自分から声をかけ、一緒に遊ぶ姿が見られました。さすが、先輩です。

 2年生に両手をつながれ、うれしそう。

 2年生がリードして、鬼ごっこの鬼を決めているようです。

 学校経営グランドデザインにも示したとおり、「異校種交流、異学年交流」を着実に進め、互いに関わる活動を大切にしながら、人を思う気持ちを育てていきます。

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【岩根小】遊びの原点(6年)

6月27日 今日の業間の休み時間は、2年生と岩根幼稚園の年長さんが遊びを通して交流する時間でした。ですから、安全面を優先し、子どもたちの好きなサッカーやドッジボールは行わないこととしました。それでもへこたれないのが6年生。

「それなら、みんなで鬼ごっこしよう。」

ということで、男女入り交じって鬼ごっこを始めました。まさに、遊びの原点。

 できないことを嘆くより、できることを探す。6年生ってたくましい。

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【岩根小】自分たちで豊かな学校生活をつくる ~学級会~(3年)

6月27日 今年度、本校では「学級会」の時間を大切にしています。「学級会」は、子どもたちが、自分たちで学校生活をよりよいものに高めていくため、自分たちで話し合い、自分たちで決定し、自分たちで実践していく時間です。

 今日は、3年生が、新しい係活動を決めていました。3年生になれば、学校生活を豊かにする創意工夫のある「係活動」と、学校生活を営む上でやらなければいけない「当番活動」との違いを明確に指導する必要があります。ここは、教師が教えていくところでもあります。先生が整理をしながら、新しい係活動が決まりました。

 「かざり係」は教室の壁面に、季節感のある掲示物をつくって飾る係ですが、ある子が「『おたん生日係』がパーティーをするとき、『かざり係』に飾りをおねがいしたらいい」というアイディアを出したことで、2つの係はコラボをすることになりました。子どもって、こんなおもしろいアイディアを考えつくんですね。だから、子どもの力を信じたい。

 「学級会」は「話し合う時間」ですが、別な言い方をすれば「聞き合う時間」でもあります。また、「発表は、相手に聞こえる声で話さなければ伝わらない」ということも体験的に学んでいきます。「発表を鍛える」場でもあります。

 「学級会」で話し合う時間は、多くても年間15回程度しか取れません。しかし、「学級会」は学級の生活づくりに直結する大切な時間です。ですから、1回1回の「学級会」を丁寧に積み重ねていきます。

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