糠沢小ニュース

大切なことは「ういてまて!」 ・・・着衣泳・・・

先日、5・6年生は「着衣泳」の学習を行いました。

<この学習では>

☞ 着衣で水に落ちた場合の初歩的対応、身近なものを使って浮くという体験を通して、身を守る方法が分かる。

☞ 水を吸った衣服の重みによって、また衣服がまとわりつくことによって、泳げる人でも体が思うように動かせないことが分かる。

ことをねらいとして実施しました。

       

 昔は、泳ぎにくさの体験時間が多かったり、衣服や靴を脱ぎなさいという指導があったりしましたが、溺れた場合、助けを呼ぶことは非常に難しく、溺れている水中で濡れている服を脱ぐことは不可能です。たいていの運動靴は、水に浮きますし、服を着ていた方が、衣服に空気が入って浮く上、体の冷えが軽減できます。肌をぶつけてけがをすることも少なくなります。

 学習では、まず衣服が予想以上に重くなり、体をコントロールできないことを体験した後、着衣・靴を履いた状態で、背浮きの練習をしました。

    

 次に、ペットボトルをお腹に抱え、浮く練習をしました。最後に、流れるプールを作り、背浮きで浮く練習(進行方向に足の方を向ける形で)をしました。

 時間の関係で、ペットボトルや身近にある浮きそうなもので助ける救助まではできませんでしたが、子どもたちの感想やつぶやきからは、「浮いて助けを待つ」ことに重きを置いたこの学習のねらいが達成できたことがうかがえました。

 ☞ 服を着たままでは泳げない。体力を消耗する。濡れた服を脱ぐことは困難。
  だから、浮いていて
助けを待つことが大切なんだと。 

    
 水の事故には遭遇してほしくありませんが、もしもの時には「浮いて待つ」ことで、自分の命を自分で守ることができると考えます。

 本校の今年度の水泳学習は、この着衣泳をもって終了となりました。大きなけがや事故もなく、無事に今シーズンを終了できてうれしく思います。