糠沢小ニュース

★★糠沢っ子が「自分に勝つ!」と主張―リハーサルにて!―

11月24日(金),全校朝会があり,校長の講話を行いました。次に,今月の26日(日)に開催されます「少年の主張」に参加する代表児童の発表を全校児童の前で行いました。初めは,緊張していましたがだんだん「主張」する内容について発表が進み,「自分に勝つ!」ために,あきらめず最後まで挑戦したり積極的に関わったりしながら,キャプテンとしての責任を果たしたいと「決意」を表明しました。素晴らしい発表でした。

本番は,今月の26日(日)午前10時「サンライズもとみや」にて,市内の小学校から7名,同中学校から6名,そして高校生が1名発表を行います。毎年,「少年の主張」を参観していますが,子どもたちのしっかりとした考えや発表が「心に沁み」わたります。さらに,多くの参加者のもと,本宮市における「青少年健全育成の推進」を強く感じます。

今回,糠沢小学校から代表として「少年の主張」へ参加された糠沢っ子に,26日の当日,応援に参加されたPTAの皆さんと共に大きな拍手と称賛の声を贈ります。

<体育館にて発表> 11月24日(金)※リハーサルです。


<主張の内容> ★11月26日の本番で,発表予定の内容です。
「ぼくとハンドボール」
                           糠沢小学校6年
 ぼくの兄弟は,全員ハンドボールをやっています。父がハンドボールをやっていることもあり,小さい頃からハンドボールの大会や練習を見ることが多く,兄達は自然にハンドボールを始めたそうです。ぼくは,生まれた頃から,家にハンドボールが転がっていて,兄達に遊んでもらっていたし,試合を応援することも多く,幼稚園の頃には迷うことなくスポーツ少年団の練習に参加していました。小さい頃は,ただただボールを追いかけて走ることが楽しかったし,早く試合に出たいとばかり思っていました。
六年生になり,ぼくはキャプテンという立場で,みんなを引っ張っていかなければならない存在となりました。もちろんハンドボールは好きだし,楽しいけれど,それだけではだめで,どうやったら試合に勝てるか,チームのみんなの力をどうやったら合わせていけるかを考えていかなければなりません。
それなのに,この前の試合の時,チームのメンバーにパスを渡さず,自分で突っ込んでいってシュートをし,失敗してしまい,みんなに迷惑をかけてしまいました。その時,監督に,
「周りを見ろ。」
と指導されました。キャプテンとしての仕事ができていない自分を反省しました。
そんなぼくに,キャプテンとしての見本を見せてくれたのが,高校生の姉です。姉は,この夏に,県大会で優勝し,地元開催のインターハイに出場しました。その試合を応援に行きました。試合では,開始すぐにマンツーマンでつかれて,自分の動きができなかったけれど,それでもチームのために,誰よりも声を出し,なんとか流れを作ろうと,最後まであきらめない姉は,本当にかっこよかったです。
中学生の兄も,ぼくのあこがれです。兄は本宮一中でハンドボールをやっています。スポ少の時から一緒にやっていて,やっぱりうまいなあといつも思っていました。
ぼくは,姉や兄の大会の応援に行くたびに,上手なプレーを見ることができ,キャプテンとしてがんばっている姉や兄を見習わなくてはならないと思います。その反面,自分に大きなプレッシャーがかかり,不安になってしまうことがあります。何がプレッシャーかというと,「結果」です。兄も姉も,たくさんの結果を残しているからです。ぼくも,本宮一中に進学して,ハンドボールをやりたいと思っていますが,はたして,兄達のような結果を残せるだろうか,と不安になってしまいます。両親の期待に応えられなかったらどうしようと思ってしまい,
「ぼくが,中学校で全然勝てなかったらどうする?」
と,母に聞いてみたことがあります。すると,母は,
「晄が一生けん命がんばれば,それでいいんだよ。結果はあとからついてくるもの。それに向かって,晄ができることをがんばればいい」
と,言ってくれました。ぼくはちょっぴり安心しました。周りと比べたり,周りのせいにしたりするのはやめようと思いました。逆に,小さい頃からハンドボールの中で育ってきた環境に感謝しようと思いました。ぼくが上手にできない時,父はいつもやさしく教えてくれます。兄や姉もアドバイスをくれます。母は応援してくれます。かわらなければならないのはぼくです。試合で負けると,「ぼくはやっているのに,まわりができない」と,キャプテンなのに,心のどこかで人のせいにしている自分。「どうせぼくは背が小さいから」と,身長のせいにしている自分。言い訳ばかりして努力をしていない自分。この自分の弱い心に勝つことがぼくの目標です。
父と兄と姉が教えてくれるハンドボールと,心の強さを高められるように,「結果」だけではなく,失敗に負けないで,兄や姉の姿を目標に,自分ができることから努力していこうと思います。