【岩根小】幼稚園に学ぶ ~幼少連携~
9月13日 今週は、小学校の先生がお隣の岩根幼稚園に足を運び、園児の活動の様子を参観する週になっています。これは、本宮市が大切にしている幼小連携の一環です。
実際に参観することで、子どもたちの様子や雰囲気を肌感覚で捉えたり、幼稚園の先生から子どもたちの様子を伺ったりすることができます。ここで得た情報が、次年度の小学校入学後の円滑な学校適応につながっていくことになります。「あら、〇〇さんの弟さんかしら。似てるなあ。」などの気付きもおもしろいところ。
幼稚園の子どもたちは、運動会に向けてのダンスの練習をしていました。みんな一生懸命で、とてもかっこよかったです。
また、幼稚園教育は「環境に育つ」とも言われるぐらい、環境構成を大切にしています。
黒板には「きょうのおとうばん」という掲示が貼ってありました。これは、小学校で言うところの「日直」ですね。幼稚園でもすでに日直活動をしていることを知っていれば、小学校に入学してすぐ「日直」に取り組ませることができます。生活づくりも早くできますし、いわゆる「お客様」の状態を短くすることもできます。
また、黒板には「当番のローテーション表」も貼ってありました。当番で重要な「輪番」も体験していることが分かります。さらに、そこには、子どもたちが描いたと思われるかわいい絵が貼ってありました。
かわりい絵は、机の上にも貼ってありました。実はこれ、生活班の名前なのです。おそらく、自分たちで話し合って生活班の名前を決めたのでしょう。となると、幼稚園ですでに「学び合い」は行われていると言うこと。また、「自分たちで話し合って、自分たちで決めて、自分たちで描く」という、学級会の素地となる経験もしていると言うこと。
つまり、子どもたちは「できる存在」として入学してくるのです。
このように、幼稚園の活動と小学校の学びは連続しています。ですから、この連続性を踏まえて入学当初の指導に当たると、子どもたちの幼稚園時代の体験を生かしながら、学校生活への円滑な適応が行えることになります。子どもたちの自主性も高まっていきますね。
活動に使う文房具も、どこに何を置くかが明確で、園児でも片付けしやすいように工夫されています。このようになっていれば、「ちゃんと片付けよう」というふわっとした指示ではなく、「セロテープの部屋に置いてきてね」と言った具体的な指示になり、片付けもしやすくなります。シンプルで分かりやすい環境は、小学校でも参考にしていきたいところです。
幼稚園に多くを学んでいます。