【岩根小】没頭してつくる(3年)
1月24日 カンカン、カンカン…。図工室に、金づちの音が鳴り響きます。釘は木材に突き刺さり、子どもたちは思い思いの作品を作っていました。3年生の図画工作科の時間です。
今日も、岩根地区で建築業を営む橋本建築様に、学習のサポートをしていただきました。本業もお忙しいはずなのに、子どもたちのために時間を割いていただいたことに感謝しかありません。
優しく、丁寧に、金槌やのこぎりの使い方のコツを教えてくださいました。
手厚いサポートを受け、子どもたちは、自分のイメージを思い思いに形に表していました。
没頭…これもまた、図画工作科の醍醐味。
「そうそう、その調子。上手だなあ。」
認めてもらうって、本当にうれしいことです。
時には手を止め、作品を見つめます。この考える時間も大切な学びの時間。
考えて、考えて、決定する。
パーツを見つめ、頭の中で作品世界を描く。
思いを形にするって、本当に幸せな時間だと思います。
この作品はある動物をイメージしているのですが、はたして何だと思いますか。聞く前に予想するのが作品鑑賞の楽しみでもあります。
つくっていたものは「竜」。今年の干支じゃないですか。顔のフォルムも、角も、力強い前足も、確かに「竜」だ。君の「竜」だ。
ふと思い出すのは小学校時代。たいてい図工は2時間続き。2時間も作品づくりに没頭できることが、楽しくてしょうがなかったなあ。
でも、没頭すればするほど、こだわりの迷宮に入り込んでしまい、時間内に終わらないことが何度もありました。休み時間や放課後の居残り組の常連だった自分ですが、あの時描いた絵やできあがった時の満足感はいまだに覚えています。
今日の学びが、子どもの心の歴史に少しでも残ることを願いました。