人生の大きな分岐点~「今年の夏休み」のもつ意義~
第2学年通信「スクラム」(平成29年7月20日発行)から
今日で1学期が終了し、明日から夏季休業日となります。今年の夏休みは35日間です。今年の夏休みの過ごし方によって、後で振り返ったときに「人生の大きな分岐点」だったと思う日が来るかもしれません。そのくらい大きな意義をもつ「今年の夏休み」をぜひ充実してほしいと思います。
来年の夏休みに教育相談を行います。それは志望校の確認と進路希望実現の可能性の分析や可能性を高めるための手だてを具体的にするためのものです。そして、11月の教育相談では「私立専願」なのか「私立併願で県立受験」なのか、「私立を併願せずに県立受験」なのかを決定しなければなりません。そのときの判断材料になるのが、校内テストの結果の推移や評定値、そして実力テストの結果の推移です。
よく「部活を引退したら勉強する」という言葉を聞きますが、「学習の成果が現れるのに最低3ヶ月はかかる」と言われます。それでは間に合いません。入学以来、九つある学期のうち四つが幕を閉じました。「人間は忘れる動物」です。今、この時期に四つの学期の復習をすることにより、忘れかけていたことをしっかりと定着すると、二学期以降の学習も理解の度合いが高くなります。逆に、この時期にしっかり復習しないと、忘れるだけでなく、理解できない範囲を増やすことになります。
また、部活動でも二年生にたすきがつながり、スタートを切っている部活動が増えました。今までの先輩たちの後ろ姿を基にして、それに自分たちのチームならではの新たなものを加えて、心・技・体を一回りでも二回りでも大きくしてほしいと思います。9月26日(火)・27日(水)は安達支部新人大会になります。
「より高く、より遠くへ跳ぼうとする者は、それだけ長く助走距離をとる。」
これは昨年亡くなった、むのたけじさんの言葉です。助走のない立ち幅跳びよりも、走り幅跳びの方が遠くへ跳べることは明白な事実です。学習と部活動との両立や進路希望の実現に向けて、より高く、より遠くへ跳ぼうという意識のある生徒には、ぜひ高い意識をもって「この夏休み」を充実してほしいと思います。そして、やり遂げたという達成感や成就感を満喫して目の前の生活に生かすだけでなく、後々自分の人生を振り返ったときに「あの夏休み」が大きかったと思えるようにさせたいと思います。