本宮一中ニュース(H29年度~)

「堂々とした自分」でいられるために

第2学年通信「スクラム」(平成29年9月15日発行)より 
 26日から安達支部新人総合大会が開催されます。昨日はその抽選が行われました。対戦相手やスケジュールが決まり、生徒の士気も一段と高まっていることと思います。新チームが結成された時期は異なりますが、今まで取り組んできた成果を発揮する場がやってきました。確かに今回の大会は来年6月への通過点かもしれませんが、最後の仕上げを万全にして臨ませたいと思います。その上で「成果」と「課題」を明確にして、大きく成長させたいと思います。

 大会まで残すところ10日となりました。今までの練習で身につけた技術や、大会や練習試合での成果と課題に磨きをかけて、100%の力を発揮することが望まれます。国際大会でよく日本人が「プレッシャーに弱い」とか「プレッシャーに負けた」という話を耳にします。その度に違和感を感じます。「プレッシャー」を日本語に訳すと「(精神的)圧力」という言葉になるでしょうか。「プレッシャー」は本来、相手にかけるものであって、自分にかけるものではないのです。「うまくいかなかったらどうしよう」とネガティブにとらえると、方向性を誤って自らにプレッシャーをかけるようになってしまうのだと思います。                                     
 大舞台で100%の力を発揮するためには、常に普段通りの自分でいられることが不可欠です。そのために常に「堂々とした自分」でいなければなりません。日頃磨いてきたことに自信を持ち、相手が誰であれ、場所がどこであれ、自分の力を発揮すれば大丈夫だと思えることが大切です。陰ひなたがあったり、自分自身を偽ってはいけないのです。常日頃の自分の姿に自信を持てなければたどりつかない境地です。かつて斎藤智也氏が聖光学院高校の野球部監督に就任した時に、チームに浸透させたモットーが「不動心」でした。甲子園に初出場を決めたときの福島県大会決勝で、延長10回表に致命的とも思える3点を奪われました。しかし、監督も選手も普段通りの「不動心」でいられたので、その裏に4点を奪い、奇跡的な逆転勝利を収めたのです。

 これは技術だけではありません。毎日の自分自身が充実していなければ「堂々とした自分」にはなれないからです。行動面の裏付けも不可欠なのです。聖光学院高校野球部が「常勝軍団」になった第一歩は通学に利用する伊達駅の職員へのさわやかな挨拶でした。一つの行動が自信につながります。自信を持てる材料が多いほど、「堂々とした自分」・「揺るぐことのない自分」につながると思います。そのような自分になって達成感を得ると共に、チームに貢献してチーム全体が歓喜できることを願っています。