「 一 票 は 君 の 言 葉 だ 」
第2学年通信「スクラム」(平成29年9月8日発行)から
今年は例年よりも秋の訪れが早く、残暑に悩まされないので個人的には助かっていますが、秋の収穫に影響が出なければ良いと願っています。
さて、本校も9月29日(金)に生徒会役員選挙の立会演説会、投票が実施されます。それに伴い、今週の4日に告示がなされ、11日(月)までが立候補受付期間となっています。そこで4日に学年集会を行い、生徒会役員選挙の意義や手続きの流れを伝え、自覚を促しました。これを契機として積極的に本宮一中を引っ張るという生徒が増えることを期待しています。
かつて「調査書に反映させるために生徒会長に立候補します」と宣言して立候補し、当選した生徒がいました。それは一つの動機かもしれません。しかし、県北地区には40名以上、県中地区には50名以上の生徒会長がいます。その役職が決定的なアピールにはなりません。それだけのために立候補するのは愚かなことです。
全校生のリーダーとして、全校生が向上できるように企画・運営をするのが生徒会役員です。時には放課後の部活動に参加することができなくなってしまうこともあります。帰宅してからも時間をとられることもあります。しかし、そのような困難を乗り越えながら尽力する姿に、級友や全校生が感動し、行動を共にすることができるのです。本校では「研学祭」の時に生徒会役員の引き継ぎがなされます。私はその引き継ぎを3回しか見ていませんが、年々強く生徒会役員の感動や達成感・満足感が伝わってきています。それだけ活動がすばらしいことを象徴していると思いますし、次の代への活力になっていると思います。
法律の改正により、18歳から選挙権が認められ、国政にも参加できるようになりました。大人の選挙では民意を反映させるために「政党」への投票があるかもしれません。しかし、生徒会には政党はありません。同じクラスだからとか、同じ性だからとか、同じ部活動だから…ではなく、立候補者の考えや行動力等を判断の基準として投票してほしいと思います。立候補者への期待や信頼を示す投票をしてほしいと思います。かつての総選挙の時に「一票は君の言葉だ」というコピーで投票を呼びかけるCMがありました。まさにその通りだと思います。「正しい立候補」そして「正しい投票」を経て、本宮一中をさらに向上させてほしいと思います。