全校集会(7月3日)の校長講話から
全校集会(7月3日)の校長講話を紹介します。
今日は,皆さんを褒めたいと,思います。
何のことで,褒められると思いますか?
では,次にある詩(poem)を読んでから,その話をします。
「はきものをそろえる」
藤本 幸邦 作
はきものを そろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心も そろうでしょう
皆さんを,褒めたい点は,「下足箱にシューズが,そろえられている」ことです。
私が紹介した詩は,仏教の禅宗の住職の藤本幸邦さんという方が,「はきものをそろえる」ことの大切さを,子どもにも分かるように作ったものです。
靴をそろえることについて,2点,その効果がいわれています。
1つ目は,「自分の足元がみられる」ということです。自分に与えられた仕事や,使命を理解し,そのために努力できる。世の中で,成功者と呼ばれる人は,そのような人です。
2つ目は,そろえること自体が大切,ということです。この世の中は,2つのものがバランスを整えることで成り立っています。我々の体をみても,左右2本の足で歩くことができます。手,目,耳も2つです。上と下,横と縦,昼と夜など。2つのバランスをそろえること,整えることが大切なのです。
我が一中の昇降口の下足箱に関しては,一人一人が靴のかかとをそろえることで,一中生377人全員の靴がそろい・・それは,整理整頓された,美しさとなって表現されます。
これも,one for all,All for oneです。
是非,学校以外でも,・・・自宅の玄関で,自分の靴を脱いだとき,そろえる。また,家族誰かの,靴が乱れていたら,気がついたらそろえる。そうすることで,家族の絆が,深まると思います。
以前,私が,中体連に参加したとき,ある学校の,部員達が,体育館のトイレで用を足した後,誰に指示されることもなく,トイレのスリッパを全てそろえているのを見ました。その部員のいる部活動,学校が,どのようなものだったかは,皆さんは想像できますね・・・話す必要はないと思います。
最後に,もう一度,先程の詩を読んで,私の話を終わります。