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日本の未来の主人公である子どもたちのために

  いよいよ日々寒さも増し、安達太良山にも白いものが見える季節になってきました。箕輪スキー場もオープンし、冬到来間近です。今年はどんな冬がやってくるでしょうか?
 さて、私は時々日本語を外国人の方に教える機会があります。御存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、日本語を第二言語として教える教材もパソコンの教材アプリもあふれるほど存在し、いろいろな種類の日本語検定試験も行われています。ある日、一つの問題(○×を( )に記入しなさいというものです)を一緒に解いていこうとしていた時、ある質問に私はとても驚きました。その学習者(大学院卒業の頭脳明晰な方です)にはその問題の○×の意味するところがわからなかったのです。そんな質問がでるとは思いもしなかった私は、とてもとまどいを感じました。私の中に湧きあがった感情は、日本人にとってこんな当たり前のことでも、世界の常識ではないのだという驚きでした。
 これからの国際化、そして日本人の中でも価値観が多様化していく時代、私のような驚きに遭遇する機会はますます増えていくことと思います。是非、子どもたちには、何事も一度は考えてみようとする好奇心と、思考し判断する力、そして自分の考えや気持ちをきちんと言葉で表す事の出来る表現力を持った大人になってほしいと思います。周りにいる大人の一人である私は、適切なアドバイスと多彩なアイディアを提示できるよう子どもたちを見つめていきたいと思います。日本の未来の主人公である子どもたちのために。
                                     教育委員長職務代理者  谷 明子