命を見つめて(道徳:6年)
「生きる」とは、どのようなことなのだろうか。
今日は6年生の道徳の授業を紹介します。
病気と闘い、生きることの大切さを訴え続け、中学1年生という若さで他界された猿渡瞳さんの姿から、生きることについて友達と話し合いながら命の大切さについて考えました。
始めに、子どもたちに「生きるとはどういうことだろう」という漠然とした質問の答えを探しました。
その後、「命を見つめて」という教材文から、限られた命を輝かせて生きることや死を意識しながらも生を全うする猿渡瞳さんの気高さに触れました。
瞳さんが亡くなる2ヶ月前に弁論大会で主張した「生きる」ことへのメッセージを映像で視聴しました。
これらの活動を通した上で改めて『「生きる」とは、どのようなことなのだろうか。』という問いを子どもたちに投げかけました。
子どもたちは、自分の考えを付箋に書き、KJ法を用いてグループで分類し、小見出しをつけ、共有しました。
話し合う中で友達の意見から新しい「生きるということ」を見つけ出すこともできました。
ある子どもの本時の授業の感想です。
〇自分が今、普通に勉強して普通に運動して普通に食べたりしていることはありがたいことで、お金がなくて学べなかったり食べられなかったり、体を悪くして運動ができない人がたくさんいることがわかった。これからは、食べるときにありがたいと思ったり、運動しているときに楽しいと感じることに感謝したいと思いました。
〇ぼくは今まで病気もしなくて普通に生きてきたけど、この学習で病気がある人はこんなに大変なのだと思いました。ぼくはこの一つの命を大切に生きていこうと思いました。
〇この学習を通して生きることは一日一日を悔いのないように元気に過ごすことが大切なのだということを学んだ。友達や家族と協力して楽しく過ごすことがどれだけ大切かということがわかった。
〇生きたくても生きられない人がこの世にはたくさんいるから私も瞳さんが言っていたようにその人の分も一生懸命生きたいと思った。また、この学習を通して当たり前の日常がどれだけ尊いかということを知りました。当たり前の日常を普通に思うのではなく貴重だということ改めて考えました。
道徳の授業は、多様な価値観に触れる中で自己の生き方を見つめる学習です。
子どもたちは、今日の授業を通して、猿渡瞳さんの生き方を見つめることで自分の生き方を見つめることができたと思います。